先日、1歳の娘と外で遊んでいたらシマヘビがいたので捕まえて娘に見せてみました。躊躇なくシマヘビの体を触り、掴もうとする娘(もちろん頭は私が抑えていました)
良し良し。順調に英才教育はできているようです。
前回、前々回に引き続き、今回もイエネコのご紹介です。
顔に異常な形質をもつ個体が誕生する要因は様々あるため自然界でも存在し得るのですが、品種改良によって人為的に顔貌を変化させられてきたネコやイヌはその発生割合が高いようです。
今回の個体は私が拾って飼育していた子です。生まれつき鼻が歪んでおり鼻孔は片方がほぼ塞がっているような状態で、下顎もしゃくれていました。
15歳でその生涯に幕を閉じ、今は骨となって私の手元に眠っています。
上から
正面から
左から
右から
斜め上から
下顎の先が鼻先より前に出ているため、門歯同士がうまく噛み合っていません。このような状態をアンダーバイトと呼びます。
斜め上から見るとよく分かると思います。
ペルシャなどの鼻が潰れた顔の猫種で多く見られますが、この個体は雑種のため遺伝的な形質というより、先天的な異常であったと考えられます。
鼻孔も左右非対称で、鼻も効きづらかったでしょう。寝ている時はいつも「ぴーぴー」と鼻が鳴っていましたが、このような鼻孔では無理もありませんね。
ペットを標本にすることの是非については以前も述べましたが、その個体の生前の姿を知っているからこそ考察する材料も増え、より深く理解することができるようになります。
愛しているからこそ、死して尚もその子を理解しようとする姿勢を持ち続けることも飼い主としてできる愛情表現なのではないでしょうか?
それでは、また。