秋は美味しい果物もたくさん旬を迎えて、様々な果物が店頭に並んで楽しい季節ですね。
山でもサルナシやマタタビ、ヤマブドウ、アケビなどが実り、毎年父親が籠一杯に採ってきては酒に漬けています。
そんな秋の味覚の中でも、私が好きなのは『ポポー』です。
ポポーは北米原産で、よく「バナナとマンゴーを混ぜた味」と表現されることが多い果物です。
北米原産だけあって、寒冷地でも生育が可能なため、日本各地で栽培されており、特産品としている所もあるのですが、一般的には流通量は少なく、スーパーに並ぶこともほとんどありません。私の住む盛岡では産直で見かける程度なので、周りでもほとんどの人が知らないようです。
そんなポポーがこちら↓
ポポー外見。見た目は緑っぽいアケビのよう。
パッと見は地味な印象がありますが、とにかく香りが強いんです。パックに入った状態でも買った帰りは車内がトロピカルで甘く爽やかな香りで充満します。この香りが好きなので、ポポーの香りの芳香剤があれば欲しいなぁと思っています。
断面。果肉は黄色味の強いクリーム色。
中には花豆くらいの種が縦2列に並んでいます。そのため、うまく包丁を入れないと種に当たってしまい切り分けることができません。慣れてくると種の位置もわかるので、切れるようになります。
種の周りは柿の種のようにゼラチン様の膜で覆われており、この膜も美味しいのでしゃぶりついてしまいます。
気になる味ですが、バナナより滑らかで、マンゴーのような甘さ、僅かにパッションフルーツのような酸味が感じられ、それぞれの良さを併せ持った味だと思います。
逆に、私はバナナの筋の渋さ、マンゴーの繊維質、パッションフルーツの種の食感が苦手なので、私にとってはそれらのデメリットが排除された最高の果物だと言えます。
北国でも栽培できる果物でありながら、トロピカルフルーツの味を体験できるポポーは魅力的です。
あと安い。2個入りで150円前後とお求め易い価格となっております。
見た目が地味、種が邪魔、傷み易い、販売期間が極短いといった欠点もあるせいか、なかなか知名度が上がりませんが、栄養価も高く、味も良いこの果物にもっと人気が出てくれると嬉しいです。
需要が上がれば流通量も増えてくれるかな。
それでは、また。
*おまけ
ズボンに止まるモフモフ