実家へ行き、畑の野晒しコーナーのネコが良い感じに晒骨されてたので、表面の土やゴミなどをうるかして除去するため、水に浸けておくことにしました。
そこで骨小屋からネコを浸ける容器を探していたら、片隅からブタの骨が出てきました。
骨小屋は作業途中の骨や拾った骨、作業用の容器などを雑然と置いているので、何年もそのままになっている骨も沢山隠れています。
ブタの前肢、後肢、骨盤、頸椎、手(足)根骨。全て左側のみ。
頸椎の断面。
正面から見るときれいに切断されているのがわかります。
このブタの骨、以前『よからぬ話シリーズ』でご紹介したイヌとほぼ同じ場所で見つけたもので、イヌの骨があった防風林の中を通る道に落ちていました。
そばに食肉加工場があったため、そこから流出したと考えられますが、その経緯は不明です。
工場の一角に立方体の建造物があり、いつもそこにカラスが集まっていたので、廃棄物が保管されているのかと考えていましたが、カラスが咥えて飛べる重さではありません。そもそも動物が侵入できる構造とも考えにくいため、何者がどうやってここまで運んだのかがわかりませんでした。
イヌの骨との因果関係も気になりましたが、イヌは全て白骨化しているのに対し、ブタは肉も残っていて鮮度が違いましたから、発見場所が同じでも由来が同じと断定することはできません。
見付けた時は頭を除く左半身全てがあったのですが、一度に処理できなかったので胸椎の部分を袋に入れて置いてたら親が間違ってゴミに出してしまいました。
おかげで中途半端な残り方に…
そんなこんなで肉が取れた後も意気消沈し、その後の作業を進められず放置されていたのです。久しぶりに発掘された骨を最後まで処理してやらねばと思いました。
といっても漂白して白くするより、土色の骨の方が好きなので、表面の汚れを落とす程度ですが。
食用の豚骨を骨にしたことはありますが、あれはまだ若かったので骨自体も未熟でした。今回の骨は成体なので、食用の豚骨より突起が複雑。
そして「ブタの骨」と連呼してましたが、今更ながらに考える。「本当にブタなのか?イノシシという説はないのか?」
発見した場所と骨の状態(人為的に切断され肉もきれいに除去されている)、形状などから食用のブタだろうと判断していましたが、イノシシという可能性もなくはない。でもイノシシの成体の骨は持っていないので比較することができません。
色々と謎は残りますが、今後イノシシの骨が入手できたらまた比較して確認してみたいです。
それでは、また。
*おまけ
昨日湿地でみつけた苔まみれの骨。
蹴爪があるのでおそらくキジかと思いますが、脛骨が歯ブラシくらいある。こんなに長いの?
そしてこの苔どうしよう?と悩み中。