スカベンジャーの標本部屋

本業は看護師ですが、趣味で動物骨格標本を作成しています。

今日はハーベスト

 先週土曜日、買い物先の駐車場で車をぶつけられ、修理のためにしばらく代車での生活に…

 普段は車に遺体回収や解体、虫捕りなどの荷物を積んでいますが、代車は軽自動車だし、そうそう遺体には遭遇しないだろうとたかをくくってゴミ袋数枚と手袋のみ移しておりました。

 

 そんな中、仕事帰りに買い物するため別ルートを走っていたら、路肩にフサフサのタヌキの尻尾が見えるじゃありませんか。

 しかし帰宅時間ということもあり、交通量も多く、車を停められる場所もなかったため、一旦帰宅して翌早朝に回収に向かうことにしました。

 

ありました

葉っぱや枝に埋もれています

 

 見つけた時点で死後どれくらい経っているのか、損傷の状態はどうなのかもわからず、一晩放置してる間に拾われたり食われたり腐ったりしていないかと心配でしたが、まだ匂いもなく見た感じ損傷もほとんどないようです。

 さて、無事拾えたので冷凍庫に入れるため実家に向かいましょうか。

 

 すると、盛岡市ベッドタウンに鎮座する某スーパー近くの路上に仰向けの鳥の遺体が!

 ゴツい脚と爪が見えたので、猛禽類かと期待しましたが、よもやのニワトリ。

 

路上でニワトリを拾える街『盛岡』

 

 写真だと小さく感じますが、実際には結構な大きさです。鶏冠は未発達なので成鳥ではないにしても成鳥相当のサイズ。そしてご家庭で飼育されているニワトリよりも肉付きが良く、胸肉がパンパンに張っています。

 おそらく食用のニワトリだとは思うのですが、なぜここに一羽だけ落ちていたのか?

 よくわかりませんが、もう食べることはできないので、標本として新たな役割を持っていただくことにします。

 

 「今日は想定外の収穫があって良かったなぁ」などと考えながら車を走らせていると、山道でタヌキを発見。

 

トラックに煽られてカメラがブレた

 

 もう冬支度を済ませて全身もっふもふの毛に被われていました。頭は砕けていますが身体に傷はなく、死後硬直もまだでした。

 これ拾ったらもう冷凍庫入らないと思いつつも回収したのですが、これでゴミ袋はラスト。

 

 さぁ、実家まであと10km弱。

 帰宅予定時間は6時前のはずが、既に時計は5時50分。

 なのに、小岩井農場も過ぎたところでさらにタヌキが横たわっていました。

 

この子も頭グズグズ

 

 もう袋もありません。

 もう少し先にコンビニがあるので、一旦タヌキを脇に寄せ、コンビニまで行って薄っぺらいポリ袋を購入して戻って回収しました。

 もはや冷凍庫に入るとは思えません。

 一頭だけでも解体していくか?でももう帰って朝御飯と保育園の支度をせねば…

 とりあえず冷凍庫に入るか試してみて、ダメなら一頭は生身のままカゴを被せて分解させるかな。

 

 「もう何も見つかりませんように…」

 初めて抱く感情を胸に実家までたどり着き、冷凍庫へ4つの袋を投入しますが、やはり蓋は閉まらず。

 先客の位置を調整し、新人の姿勢を正したり空気を限界まで抜いたり、あれこれやってようやく蓋が閉まりました! 

 しかし帰宅した頃には6時45分を過ぎ、妻子は既に起きて朝食を食べていました。

 

 そんなこんなで今日は年に一度あるかないかの収穫期でした。

 何で代車乗ってる時とか急いでいる時に限って収穫が増えるのか?

 なんかこんなこと前にもあったような。

 

 それでは、また。