スカベンジャーの標本部屋

本業は看護師ですが、趣味で動物骨格標本を作成しています。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ニホンザルと人

最近ブログの更新が進んでいませんでしたね。 始めたばかりの頃は閲覧数がらなかなか増えなかったけど、いつの間にか3000回越えてました。 拙いお話に付き合ってくださる読者の皆様には、本当に感謝しています。 今日は受診のため診察待ちの間に更新できそう…

熊注意

夜行性の動物もたまには昼間に顔を出すことがあります。 そんな中でも不意に遭遇して驚く(怖い)のは、やはりクマですね。 高校生の夏休み、自宅の裏の川にヤマメ釣りに行ったところ、川の浅瀬で体長60~70㎝程の若いツキノワグマが水をバシャバシャさせて…

夏の夜の話

今回は趣向を変えた内容となっております。怖い話が苦手な方はご注意ください。 私は年中動物の遺体を扱ってますが、動物の霊と出会ったことはありませんし、病院でも患者さんの霊と出会ったことも(多分)ありません。 おばけより熊やスズメバチと不意に遭…

感染対策の手引き完成

やるやると言って、なかなか完成しなかった野生動物の遺体取り扱いに関する感染対策の資料がようやくまとまりました。しかも当初の予定を大幅に越えて、20ページに渡る大作になってしまいました。 看護師を名乗ってはいますが、標本作りに関しては素人なので…

よからぬ話・改

昨日は実家に行って骨洗いをしてきました。 スカベンジャーの昆虫達のおかげで、タヌキ×2、アナグマ、ハクビシン(頭部)、ニホンザルは、ほとんどの肉が溶けきっていました。ウジはほとんどいなくなってたので、あと1ヶ月ほど浸けて脂を抜きます。 しかし…

スネークフック

以前Twitterでも上げましたが、出先でヘビに出会った際に戯れるためのスネークフックを自作しています。 Twitterの物は先輩にあげたので、今使ってるのは自分用。 納めた状態でフックを除いて58㎝。 伸ばして96㎝。フックも入れると100㎝を超えます。 フック…

お道具箱

標本作りをされている方はそれぞれお気に入りのアイテムをお持ちだと思います。 でも初めて標本作りをする時はどんな道具を揃えたらいいのかわからなくて困りますよね。 それに経験を積んでも、他の人はどんな道具を使っているのか気になります。 というわけ…

7月はこころの日月間

今回は、仕事に関連して「こころの健康」のお話。 よく「自分の敵は自分自身」とか「最大の敵は自分の中にいる」などと言いますよね。この敵というのは、『こころの弱さ』すなわち(甘えたい)(休みたい)(逃げたい)(頼りたい)というような気持ちであり…

アナグマ再び

ニホンアナグマが好きなので、今度は外側をご紹介。 全身 肢先が黒い以外、体に模様はありません。全身ベージュ。この潔さ! イタチ科とは思えないずんぐりした体型をしていますが、やや短足気味なのはイタチっぽい。そこが尚更可愛い。 体毛は硬めでごわご…

スカベンジャーの図書室

骨格標本の作成を何の知識もなく始める方は少ないでしょう。 私はその少数派でしたが。それ故、かなりの苦労と失敗をしました。 今はインターネットでどんな情報も手に入りますが、やはり紙の書籍も手元に欲しくなりますよね。なぜなら、骨格標本を集める人…

野生の匂い

前回は遺体の放つ『不快な匂い』のお話をしましたが、今回は動物そのものの匂いについて。 匂いをどのように感じるか、どう表現するかは個人差も大きいので、あくまでも「私はこう感じている」という解説であることを前提としてお読みください。 動物の匂い…

あめかまり

タイトルの『あめかまり』という言葉、ご存知ですか? これは、あめる(腐る、傷む)+かまり(匂い)、つまり『(食品の)腐った匂い』を意味する岩手県の方言です。 使用例「あぃや、このまんまあめかめりしてらじゃ。はぁかれねぇな」 訳:(あれ、このご飯傷ん…