昨日は実家に行って骨洗いをしてきました。
スカベンジャーの昆虫達のおかげで、タヌキ×2、アナグマ、ハクビシン(頭部)、ニホンザルは、ほとんどの肉が溶けきっていました。ウジはほとんどいなくなってたので、あと1ヶ月ほど浸けて脂を抜きます。
しかし、寒い時期に浸けてたキツネは肉が消えても屍蝋が残ってしまったのと、タヌキの肢を分けて入れてた排水溝ネットが破けていて足根骨と趾骨がバラけてしまっていたので、後が面倒…。
さて、話は変わって、以前『よからぬ話』にて犬肉食の話をしましたが、今回もイヌにまつわるよからぬ話を一つご紹介。
左側面
下顎
これは仔犬の骨です。犬種は不明。乳歯もまだ生え揃っていないので、かなり幼い子だったようです。
ここだけ見ると特に変わったところはなさそうですね。
上面
下面
上下から見てみると、右の頬骨が欠けているのがわかります。
右側面
右側から見ると頬骨の欠損がよく見えます。部分的に黒くなっていますね。
なぜでしょう?
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正解は、『燃やされたから』
この子は、郊外の空き地で蛇を捜していた際に、ゴミを燃やした跡で発見したものです。
ゴミと一緒に燃やされ、焼け残った部分が動物に食い荒らされたようで、黒焦げの頭と頸椎、右前肢だけが残っていました。頬骨はこの時に噛られたのでしょう。
他にはセキセイインコのような黄色い翼も焦げた状態で落ちており、ペットフードの袋なども焼け残っていました。
実は、この空き地はとあるペットショップから約10メートルほど離れた所にあり、おそらくこのペットショップが出所だと思われます。
そこは元々動物の扱いや清掃もあまりできていないような所だったので、ゴミの処理も適当だったのでしょう。
この仔犬の死因はわかりません。売れ残りで処分されたのか、病気や衰弱で亡くなったのか。
別に、ペットショップが亡くなった動物を焼却処分していたことを弾劾しようとしている訳ではありません。(廃棄物処理法の話は別として)
動物の遺体は法律上ゴミ扱いなので、ゴミと一緒に処分することがあってもおかしくはないでしょう。
私が言いたいのは、ペット産業で取り扱われる動物達にも明暗があるということです。
皆さんもペットショップで動物を買うことがあるでしょうし、そのおかげで新たな飼い主と出会い、幸せな生涯を送れる動物たちもいます。その一方で、選ばれずに売れ残った子達は、親の元から早々に引き離された挙げ句、人間からも愛情を注がれることなく人知れず冷たいケージの中で生涯を終えることになります。
知識としては知っていても、それを目の当たりにする機会というのはあまりないでしょうから、このように証拠を目にすることで実感も増すのではないかと思います。
ペットショップが悪いという訳ではないですよ。でも、このような子を減らすためには、ブリーダーやショップも売れ残りを出さない販売方式も考えていかなければならないと思いますし、消費者側も命の売買に関わる以上は必ず最後まで責任を持たなければなりません。
あと、プラスチック系のゴミと動物を一緒に燃やすなら完全に燃やしきっておかないと、焼け残った肉を食いに来た動物がプラスチックも一緒に摂取してしまいます。むしろそっちの方に憤りを感じました。
きちんとした経営をしているショップがある一方で、このような杜撰な管理をしているショップがあると、業界全体が悪いと捉えられかねませんから、経営者の責任は重大です。
という訳で、また言いたいことがあっちこっち行ってしまいましたが、今日はここまで。
それでは、また。