ニホンアナグマが好きなので、今度は外側をご紹介。
全身
肢先が黒い以外、体に模様はありません。全身ベージュ。この潔さ!
イタチ科とは思えないずんぐりした体型をしていますが、やや短足気味なのはイタチっぽい。そこが尚更可愛い。
体毛は硬めでごわごわしてるので、なで心地はあまり良くありません。
前肢
『穴熊』の名の通り、土を掘るのが得意なので爪は長くて頑丈。
イヌ科やネコ科のように趾の先で歩く趾行性とは違い、趾から踵まで地に着けて歩く蹠行性なので、所謂『肉球』の面積は広いです。ネコほどのプニプニ感はありませんが、ゴツゴツとしてはおらず厚みがあって触り心地は良いと思います。
蹠行性なのは、餌が土壌生物なので早く走る必要がなく、効率的に土を掘るために広い面積を必要としているからだと思います。
後肢
穴堀に後肢は使わないので爪は短め。人の赤ちゃんの足みたいで可愛いです。
ご尊顔(正面)。写真が下手ですみません
側面
ロードキルの犠牲者は大半が舌を出して亡くなっています。しかもガッチリ噛み締めているので、顎の筋肉か関節を切り離さないと舌を外せません。
目の周りには縦方向の黒い模様があります。目や耳は控えめです。
タヌキもアライグマもハクビシンも目の周りが黒いので、わからない人には見分けがつけにくいらしいです。
鼻が突き出ていて触ると柔らかく、可動性があることがわかります。
これは頭骨の時にも述べたように、眼窩下孔が極端に大きいことと関係しています。眼窩下孔には、鼻の感覚や運動を司る眼窩下神経が通るため、そこが大きいということは嗅覚が鋭く、鼻を器用に動かすことができるということを現しています。
土の中の餌は嗅覚が優れていないと探知できませんからね。
尻尾も短めで可愛いのですが、撮り忘れました。
アナグマの魅力は進化の過程で手に入れた機能的な肉体によるものなのだと改めて実感できますね。
それでは、また。