スカベンジャーの標本部屋

本業は看護師ですが、趣味で動物骨格標本を作成しています。

睡眠時無呼吸症候群

 今回は動物の話は出てきません。

 今日は定期の内科受診でしたが、予約時間を間違えて1時間遅刻してしまいました( ; ゚Д゚)

 結婚後、妻と寝ている際に「息止まってるよ」と気道確保されることがよくあり、妻から再三の勧告を受けて専門医を受診し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断を賜りました。

 ご存知の方も多いでしょうが、SASは名前の通り睡眠中に何らかの原因で気道が閉塞し、呼吸が止まってしまう症状のことです。
 深い眠りに入る→呼吸が止まる→苦しいので半覚醒状態(ほぼ無意識下)になり呼吸を再開する→呼吸が回復して再び深い眠りに入る→呼吸が止まる…というループを一晩中繰り返します。
 そのため、無自覚の睡眠不足に陥り、寝起きがスッキリしない、日中に猛烈な眠気に襲われるといった自覚症状の他、循環器系への負荷がかかることで心肥大のリスクも伴います。
 当然、睡眠不足による学業・仕事の能率低下、運動能力の低下、居眠り運転のリスクなど、生活・生命への影響は絶大です。さらに睡眠薬を服用していたり、深酒をしたりして眠りが深くなりすぎると呼吸回復ができず、睡眠中に亡くなることもあります。マジヤバイ。

 SASは主に肥満体型の人がなると考えられていますが、私はガリガリに痩せていた小学生の時から睡眠中の激しいいびき、呼吸停止を家族や友人から指摘されていたので、体型だけが原因とは言えません。
 検査では原因を特定できませんでしたが、個人的には気道が閉塞しやすい形態なのかと考えています。

 私も看護師の端くれなのでここまでの知識はありましたが、面倒臭くてなかなか受診に踏み切れませんでした。しかし、妻が心配するので受診し治療を開始したら睡眠の質は確実に改善されたので、やはり行って良かったと今は思います。

 治療はC-PAPという機械を使います。


これが本体

こっちがマスク

 マスクを鼻に被せるように装着し、本体から伸びるホースに繋げると電源が入り、空気が送られます。睡眠中に呼吸が止まっても、空気圧がかかって強制的に気道を広げて呼吸を確保するという仕組みです。
 顔に物を装着して寝ること自体に違和感がありますし、空気が送られ続けるので慣れるまでは逆に呼吸がしづらく、始めは30分と着けていられませんでした。まともに寝られるようになるまで1ヶ月はかかったかな?

 慣れれば呼吸も問題なくでき、睡眠も十分に取れるようになりました。
 使ってからの変化としては、C-PAP無しで寝ると1時間もすると苦しくて目が覚めてしまうようになったこと。もはや依存症です。

 とはいえ、デメリットも多いのが悩み所。
 私のマスクは鼻だけを覆うタイプなので、口を開けると空気が口から抜けてしまいます。でも寝ると口が開いてしまう。そこでテープで口も塞いでいます。
 また、冬季は空気が乾燥するのでホース内を加湿するのですが、結露がマスク内に溜まって頬を伝ってきて目が覚めることがあります。
 他にも、メンテナンスが面倒、外泊時の荷物が増える、電源が必要なのでキャンプや車中泊では使えない、髭が伸びてるとマスクに隙間ができて空気が漏れる、マスクの跡が顔に残る、毎月受診が必要(レンタル料込みで4,000円強かかる)とか、生活にいくばくかの制限がかかってしまう感はぬぐえません。
 
 それでも使い続けている理由は、他の方法も試したけど上手くいかなかったこと、効果が明確に自覚できることです。
 面倒はあるけど、QOLと生命を維持するためには必要なので、これからも付き合い続けていきます。

 それでは、また。