*今回のお話も私の調査結果と考察したことを述べさせていただきます。
但し、今までとは少し方向性の変わった話になること、その内容が人によっては大変ショッキングなものであることを踏まえ、
『嫌な気分になる話は読みたくない』
という方は閲覧をお控えください。
また、閲覧される際には、あくまでも状況から考えられる『仮説の域を出ない』結論であることを前提としてお読みくださいますよう、お願い申し上げます。
といった堅苦しい話はここまでにして、お話始めますよ。
今から10数年前(東日本大震災より前)のことです。
ある日、某県にて骨を探索していたところ、大きな頭骨が砂から露出しているのを見つけました。さらに、砂の中からは脊椎数個と大腿骨、骨盤も出てきました。
頭骨の大きさはツキノワグマほどもありましたが、特徴から大型犬のものであると分かりました。
発見した頭骨。
そこでは他に何も見つかりませんでしたが、思わぬ収穫を得て意気揚々と車に戻った際、駐車場脇の防風林を見て「林に鳥の骨でも落ちてないかな」と思い、防風林の中も探索することにしました。
そして、またイヌの頭骨を発見したのです。
先程のものより小ぶりでしたが、それなりに大きな骨でした。風化が進み苔も生えていたため、死後数年は経っていたようです。
さらに探索を続けた結果、数十メートルの防風林の中で8頭分のイヌの頭骨、数個の四肢、脊椎骨、骨盤などを発見、回収しました。
防風林はさらに続いていましたが、それより先では見付かりませんでした。
その後、数回に渡って同じ範囲と周辺の防風林を探索した結果、計15頭分の頭骨(頭蓋)と複数の身体の骨を回収することができました。発見された頭骨とは合わない下顎骨も複数あったため、実際にはそれ以上の遺体があったはずです。
他の防風林では鳥やアナグマの骨が見付かったものの、1回目に発見した場所以外でイヌの骨は見付けられませんでした。
ちょっと頭骨に歪みのある個体も。
これらの骨は風化、破損の度合いが異なることから、死んだ時期はバラバラであると推測。大きさや僅かな個体差はあるものの、形態の特徴が一致する部分が多いことから、同一の犬種であると考えられます。そのため、大きさの違いは年齢の違いであると言えます。
つまりここまでの状況からわかるのは、『バラバラの時期に』『一定の範囲に』『年齢の異なる』『同一の犬種の』遺体が存在していたということ。
そして謎なのはその理由。自然死?病死?事故死?人為的な死?
なぜ一定の範囲に集中していたのか?犬種は?
そしてこれらを詳しく観察したところ、いくつかの頭骨に謎を解く手掛かりとなる、ある痕跡を認めたのです。
長くなるので、後編へ続きます。
それでは、また。