先日の地震では広範囲に被害が生じたようで、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
盛岡市も震度5でしたが、我が家の被害は棚の物がいくつか落ちた程度でした。念のため地震直後に職場に向かい状況確認してきましたが、建物、患者ともに被害はなく、夜勤者の話では「地震で起きた人は数人だけで、みんな寝てましたよ」とのこと。
そういえば、東日本大震災の時もある患者さんは「ゆりかごで揺られてるみたいで、気持ちよく眠れたわ」と言ってたなぁ。
岩手県内陸地方の人の間では「岩手は地盤が固いから大丈夫」という謎の自信があり、慌てる人は意外と少ないです。
むしろ「沿岸の津波は大丈夫か!?」という心配をすることの方が多いように感じます。
地震の翌日は休みだったので早朝ドライブを予定していましたが、予定通り出掛けるか、余震に備えて家で過ごすか悩んだ結果、やはり出掛けてしまいました。
これが不幸の始まりとも知らずに…。
4時に家を出て15分程走ったところで、歩道上に横たわるネコの姿を発見。
女の子でした。
口腔と肛門から出血があり、他に外見上の目立った損傷はありませんし、触った感じ明らかな骨折もなさそうです。
飼いネコか野ネコかわかりませんが、ネコも外で過ごしていれば野生動物と同じようにロードキルの犠牲になり得ます。
そもそも、ネコは人によって作られた、本来自然界に存在しない生物です。他の野生動物を捕食したり、感染症や寄生生物を野外と人家の間で媒介したりするリスクもあるため、ネコは屋内飼育するのが望ましいですし、野ネコもいないのに越したことはありません(撲滅するのではなく、あくまでも『これ以上野ネコが増えないようにしないとね』という意味で)。
閑話休題。
さらに30分程走り続けると、また歩道上に茶色い塊が。
パッと見では何かわからず、通りすぎた所で脇道に入り果樹園の入口で方向転換しようとバックしたら、ガコッと後輪が落ちる衝撃と音がしました。ギアをドライブに入れ換えてアクセルを踏むも空回りする音だけが響きます。
「やっちまったか?」
車を降りて見てみると、両方の後輪が道の脇に脱輪していました。果樹園の入口で地面があると思ってバックした所は1m程低い側溝になっていたのです。
右側はわずかに浮いていて、左側はかろうじて接地していますが濡れた草地のため踏ん張りが効きません。
車に積んでいたスコップや段ボール、側溝の金属製の蓋など色々噛ませてみましたが、いずれも上手くいかず、結局JAFを呼ぶことに。
50分ほどかかると言われたので、その間に先ほどの茶色い塊を確認しに行きました。
茶色い紙袋だったとさ(´・ω・`)
JAFの方は予定より早く30分で到着し、テキパキ作業して数分でレスキュー終了。電話応対の人も作業に来てくれた人も落ち着いた口調と丁寧な対応で、安心しました。
車は無事でしたが、心は無事じゃなくなったので、この日のドライブは終了し、そそくさと帰宅。
6時で妻子はまだ寝ていたので、朝食と妻のお弁当を作り、娘の保育園の連絡帳を書き、朝食を食べているところでお寝坊さん達が起床。
娘を保育園に送り、帰宅してブラッドパイソンの肋間筋の除肉をし、ネコを欲しいという研究者に送るため処理していたら2回指を切り、そうこうしていたらいつの間にかもう15時!!
ネコを梱包し、スーパーで食材を買い出しし、娘を迎えに行き、夕飯を作り、娘と遊んでいたら妻が帰宅。
大喜びで妻を出迎える娘。私はリビングで待っていましたが、
「パパいないの。どこ行ったんだろうねぇ」という声が。
今まで一緒に遊んでたパパをいないことにしようとする娘よ( ノД`)…
夕飯後にはネコを研究者の元へ発送し、娘を風呂に入れて寝かしつけ、この日の仕事は終わりました。
何か散々な日だったというだけの話。
それでは、また。
*おまけ
ブラッドパイソンはここまでできました。
本当はこのあとお湯に浸けてさらなる除肉をしたいけど、しばらく休みがないので冷凍保存しておきます。