スカベンジャーの標本部屋

本業は看護師ですが、趣味で動物骨格標本を作成しています。

イノシシを捌く

 好きな鬼殺隊士は伊之助。
 獣だから。
 でも、私はまだ野生のイノシシにお目にかかれていません。

 しかし、オークションでイノシシ一頭出品されていたのを発見し、落札してしまいました。
 もちろん骨目当てですが、今回のイノシシは食用に処理されたものなので、お肉も無駄なくいただきたいと思います。
 といっても、私は骨格標本を作るために色々な動物を解剖してきましたが、食用の解体は未経験で教えてくれる知り合いもいません。とりあえずYouTubeで勉強しておきました。

 そして届いたのがこちら。
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兵庫県産の雄。中抜きで13㎏。足先は既に捨ててしまったとさ。
 
 このサイズはアパートでは無理なので実家でやることに。
 作業予定日の12月18日は日中でも氷点下というクソ寒day。父親がDIYしたバーベキューハウスは屋根と壁(2面)がついており、広さもあるので天候に左右されずに作業できそうです。

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ホムセンで購入したメタルフレームとS字フックで吊り下げ用の器具を作成。
 13㎏くらいならこれで十分でしょう。

 18日はイノシシがまだ解凍できていなかったため19日に変更して作業開始しました。夜勤明けで寝ずに実家へ向かいます。
 この日の気温-3℃でしたが、ブルーシートでハウスを囲い、バーベキューコンロでお湯を沸かしていたので暖かく作業できました。

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吊り下げられたイノシシ。

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四苦八苦しながら、1時間半ほどかけて皮剥き終了。
 肉に毛を付けないように剥くのは難しいですね。脂が身に残っていないのは毛根の食感が苦手だから。もったいないけど、以前毛根が残ってる肉を食べて舌に残る感覚が嫌だったので、脂を残すより毛根を除く方を優先しました。

 ここから頭部、四肢、肋骨、脊椎に分解し、続きは家の中でバラしていきました。
 その頃、姉が娘2人を連れて帰宅。姪はバラす前のイノシシを見られず残念がっておりました。

 実はこの日、娘が40℃の熱を出しており、妻に任せたまま実家に来てしまっていたので、早く帰りたくて解体中の写真を撮っている余裕がなく、お肉の写真はありません。悪しからず。

 半身分の肉は実家に置いていきましたが、両親、姉、姪達も喜んで食べてくれたようです。
 ジビエには「臭い」というイメージを持っていたようですが、臭みもなく美味しく食べられたとのこと。出品者さんがきちんと処理してくれたおかげですね。

 夜勤明けから寝ずに作業していたので心身共に疲労困憊ながら、帰宅後は娘をお風呂に入れて寝かしつけ。そのまま自分も寝てしまったので持ち帰った自分用の肉を処理できませんでした。

 そして本日は休み。肉の精肉処理をしようとしたけど娘が保育園を休むことになったため、子守りをしながら処理することに。そのためまた写真は撮れず。
 辛うじて撮れたのが調理後の姿です。

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串焼き。左からスネ、モモ(タレ)、モモ(塩)、タン。
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スペアリブの塩煮。下は既に食べた痕。

 生焼けが怖くて焼きすぎたため、モモとタンは固くなってしまいましたが、スネはプリプリしてて噛み応えがちょうど良く、美味しかったです。
 スペアリブは野性味のある風味があり、肉の味も濃かったです。これなら子どもも喜びそう。

 まだ肉はたくさんあるので、今後色々試してみたいと思います。

 ちなみに現在娘を寝かしつけてブログを打っております。熱は下がって一安心。
 それでは、また。