相変わらず寒い日が続き、夜のドライブに行く余裕もないため、しばらく動物の解体をする機会がありませんでした。その代わりというか、ネットで骨を購入しまくってたら結構な散財をしてしまいました。
1月31日、2月1日は準夜勤だったので久しぶりに帰りはパトロールへ。
1日目は空振り。
そして2日目。眠気もあり、早起きする用事もあったので早めに切り上げるつもりでしたが、欲をかいて予定より先まで車を走らせたところ、発見しました。
路肩に落ちてる雪の塊と見誤り、一旦通りすぎてしまいましたが、「雪にしては白すぎるな」と思い引き返してみたところ、冬毛のウサギでした。
見た目は損傷少なそう。
外気温-8℃。死後硬直ではなく、完全に凍結してカッチカチになっています。地面に貼り付いておりなかなか持ち上がらず、無理矢理引っ張ったら体毛の一部が剥がれてしまいました。
腐敗はしてないようですが、地面への貼り付き具合から推察するに、今晩亡くなったものではなさそうです。
早朝4時に帰宅し、寝ている妻にバレないように浴室に置いて解凍しておきつつ、缶チューハイと餃子を摂取してから就寝。
朝8時に妻子が家を出てから浴室にヒーターを設置して解凍を進め、10時頃に解体を開始しました。
※ここから先は真っ赤な画像が含まれます。苦手な方は閲覧をお控えください。
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明るい所で改めて外観の観察。成体のオスでした。
腰あたりに、車にはねられた衝撃のせいか脱毛が見られます。
こっちの脱毛は凍った地面に貼り付いたせいです。
触った感じでは後肢がプラプラします。大腿骨か骨盤の骨折がありそうです。
解体の過程は省略しますが、ウサギは脱毛しやすく皮膚も薄いので、触っただけで毛が抜けて手にまとわりつくし、皮膚も簡単に破けるので剥皮しづらいです。ウサギの剥製や毛皮などの標本を作る人ってどうやってるんでしょうか?
足が大きく見えるのは足裏に毛が密集しているため。かんじきのように接地面積を増やして雪に沈まないようになっているらしいです。
そしてご存知の方も多いと思いますが、ウサギは肉球がありません。そのせいか四肢先端も皮が剥きづらいです。
ちなみに、ふわっふわの可愛い足も一皮剥けばこんな感じ。指が細長く、エイリアンみたいでカッコいいですね。
前肢もこうなる。
約2時間かけて解体と大まかな除肉は終了。
やはり骨盤が激しく損傷していました。あとは第一頸椎と第一肋骨に軽い骨折。下半身が車に接触し、地面に叩きつけられた時に頸から落ちたのかもしれません。
あとはパーツ毎に排水口ネットに分けて保管しておき、時間を見て残りの除肉をしていきます。
浴室で作業するのは明るく温かく、掃除しやすいなどメリットも多いですが、しゃがんで作業するので足腰への負担がえげつないです。
腰と股関節が死ぬ。
それでは、また。
*おまけ
鎖骨も取れました。