スカベンジャーの標本部屋

本業は看護師ですが、趣味で動物骨格標本を作成しています。

仔ネコ

 このブログも遅筆ながら100回目の投稿にこぎつけました。数少ない読者様ご覧いただきありがとうございます。

 

 先日夜勤中に知人からメールで「近所の野良猫が轢かれてたよ」とお知らせをいただき、仕事終わりに回収へ。

 

まだ幼いネコでした。

 

 知人曰く、餌やりおばさんから餌を貰っていたけど飼い猫ではないとのこと。

口腔からの出血にスジアオゴミムシが来訪していました。

 

 ひっくり返すと既にたくさんのアリがむらがっていました。

 

 一旦冷凍し、本日解体施行。

写真ではクロネコに見えますが、うっすらと縞模様があります。

 うちの初代ネコは白猫だと思ってたら徐々に縞模様が出てくるタイプでしたので、この子も生きていたらそうなってたかもしれませんね。

 外見や触診では骨折している様子はなさそうですが、吐血していることから肺や心臓、胃腸の損傷で亡くなったと思われます。

 

剥皮後

 幼いからか、肉は全体的に薄く腹腔内臓器が透けて見えます。

 

左側の腹腔に出血。

 

 開いてみたら胸腔内の出血でした。肋骨が数本折れ、やはり肺が破れていました。

他に骨折はなかったので骨は取りやすそうです。

 

眼球がこぼれ落ちそう。

頭骨ちっちゃい。

乳歯は全て生え揃っていました。

上下の犬歯が生えかけています。

 

 今日は冷凍保存し後日続きをやります。

 

*おまけ

胃と小腸から出てきた寄生虫