気が付いたら前回の更新から1ヶ月以上経過していました。
勤務の都合や家庭の事情により、遺体探索や骨作業があまりできず、話のネタもなかったのでサボっておりました。
今日は先週拾ったタヌキの頭を茹でつつ、乾燥中の若タヌキと前回の仔ネコを回収しました。
若い個体は全体的に脆くて頭骨がバラけたり乳歯が元に戻せなかったりと、難しい印象があります。なのでいつものように長期間水に浸けて腐敗させる方法は適しておらず、手作業と煮沸や薬品による除肉を繰り返していきました。
ネコ。犬歯と臼歯の根本に永久歯が顔を覗かせています。
スケールと一緒に撮っていなかったので大きさが分かりにくいですが、亜成体と比べてもかなり小さいのが分かります。
耳小骨をなくさないよう、あえて鼓膜は残しています。
タヌキ。若干損傷はあるけど修復可能な範囲です。体は別途処理中。
犬歯や前臼歯は永久歯が見えてきています。
抜けている乳歯。歯根部がスッカスカで脆そうです。
ついでなので並んで記念撮影。
この後は脱脂して完成になります。
若いタヌキは骨の質感がザラザラしているのに対し、ネコは滑らかなんですね。大きさや形を見るだけでなく、様々な感覚で比較できるのも実物の標本あってこその楽しみ方だと思います。
これから仕事。帰りは夜中なので探索してきます。
それでは、また。